みんなは、毎日使っている電気がどこから来るか知ってるかな?電気は、発電所というところで作られて、私たちの家に送られてきてる。でも、発電所が動くためには「エネルギー」が必要なんだ。今、地球で使っているエネルギーは石油や石炭、それに太陽の光や風の力を使っているけれど、どんどん使う量が増えていくから、将来のエネルギーをどうするかが大きな問題になっているんだ。
そこで、科学者たちがとてもすごいアイデアを考えた。それが「ダイソン・スフィア」という発電装置!今回は、このとんでもない夢のような装置についてわかりやすく説明するね。
ダイソン・スフィアってどんな発電装置?簡単に解説!
ダイソン・スフィアは、アメリカの物理学者フリーマン・ダイソンさんが考えたもの。太陽の周りに巨大な構造物を作って、太陽から出ているエネルギーを全部集めて使おうというすごい計画なんだ。太陽は毎日、ものすごくたくさんのエネルギーを出しているよね。それを逃さずに集められれば、地球が必要とする電気を全部まかなうどころか、もっとたくさんの電気が作れるんだよ!
でも、ちょっと待って!「そんな大きな構造物をどうやって作るの?」って思うよね。実は、今の人類にはこの構造物を作るのはまだ難しいんだ。地球の周りを回っている人工衛星をもっともっとたくさん作って、それをつないでいくようなイメージなんだけど、とてつもない数が必要だし、時間もものすごくかかってしまうんだ。
ダイソン・スフィアを作るには?方法。
「でも、未来にはダイソン・スフィアを作れるようになるかもしれない!」と考える科学者もいるよ。例えば、地球ではなくて、月や小惑星から材料を取って作ることも考えられているんだ。そこからロボットを使って人工衛星を作り、どんどん宇宙に送り出すことで、いつか太陽を囲むような大きな装置ができるかもしれないんだ。
それに、もっと進んだロボットや人工知能が発達すれば、この夢のような計画も現実になるかも!ダイソン・スフィアが完成すれば、地球だけじゃなく、他の惑星でも電気を作れるようになって、もっともっと大きな文明が発展することができるんだ。
ダイソン・スフィアを作った知的生命体
ところで、「もしかしたら、宇宙のどこかにはダイソン・スフィアを作った生命体がいるんじゃないか?」って考える人もいるんだ。そのヒントになったのが「タビーの星」と呼ばれる星なんだよ。この星は、地球から1480光年も離れたところにあって、普通の星とは違って、とても不思議な減光(光が弱くなる現象)が起きているんだ。
タビーの星を研究していた科学者たちは、どうしてこんなに光が減るのかをいろいろ考えたんだけど、もしかしたら宇宙人が作った巨大な構造物が光をさえぎっているんじゃないか、と考えたんだ!その構造物がダイソン・スフィアのようなものかもしれないというわけ。
でも、さらに詳しく調べてみると、その減光は「星の周りにある塵(ちり)」が原因だということがわかってきたんだ。それでも、宇宙人が作ったものが半透明だったりする場合は、まだ完全にその可能性が否定されたわけではないんだよ。
ダイソン・スフィアの未来
ダイソン・スフィアが本当に作られる日が来るのか、それともそれは人類の夢のまま終わってしまうのか。まだわからないけれど、科学者たちはこの夢に向かって研究を続けているんだ。人類がさらに技術を発展させ、宇宙を自由に飛び回るような時代になったら、ダイソン・スフィアも実現するかもしれないね。
将来、もっとすごい発電装置や新しいエネルギー源が見つかっているかもしれない。もしかしたら、君たちの中から、ダイソン・スフィアを作る未来の科学者が生まれるかもしれないね!